四季を通じて多くの人でにぎわう東京スカイツリーは、修学旅行でも人気のスポットだ。毎年、約5千校が東京スカイツリーを中心とする東京スカイツリータウンを訪れている。
運営する東武タワースカイツリーでは、修学旅行などの団体への提案活動として、地元の墨田区やオフィシャル・フレンドシップホテルと共に、全国各地で旅行会社の企画担当者、営業担当者などを集めた説明会を実施している。
東京スカイツリーのある墨田区では、2016年11月に「すみだ北斎美術館」がオープンした。18年には「刀剣博物館」も開館。既存の江戸東京博物館や大相撲の両国国技館なども含めた強力な観光コンテンツに加え、両国のちゃんこ鍋や向島の料亭などの食文化もあり、墨田区は修学旅行に適したエリアだ。
太平洋戦争時の東京大空襲により被災した地域でもあり、東京都慰霊堂をはじめ、戦災の史跡や供養塔などが数多く残っている。戦争体験者が語り部となり、当時の体験を伝える活動も行っている。墨田区はモノづくりの町でもある。平和学習や体験型を重視する修学旅行にも適している。
東武タワースカイツリーでは「東京スカイツリーのある墨田区というエリア全体を、区と観光協会と連携して盛り上げていきたい」(観光営業部)と話す。墨田区と連携してモノづくり体験プログラムも進めている。全国各地からの学生団体の誘致に向けて、今後は旅行会社のみならず、各県の教育委員会や校長会へのアプローチも行いながら精力的に提案活動をしていく考えだ。